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2008年1月11日

指導者の能力と姿勢


「できない生徒などというものは存在せず、存在しているのはできない教師だけだ」


ドラッガーの本で、このようなくだりがあった。


 


「いい会社、悪い会社というものは存在しない。あるのは、いい社長、悪い社長のみ」


これは、一倉定さんが言っていた。 


 


ビジネスの世界で知らない人はいないだろうと思われる、この二人の言葉を例に出すまでもなく、指導者の役割はことのほか大きい。


 


先日、カンブリア宮殿を見ていると、野村克也氏が選手に接するときは、「無視・賞賛・非難」というフェーズがあると言っていた。


つまり、 三流選手=無視。二流選手=賞賛。一流選手=非難。


三流というのは、能力ではなく意識の問題。目的意識を持って自らを鼓舞することも出来ないような人は、指導するに値しない。


 


そもそも三流は無視。話す気も起こらない。褒めて賞賛するのは二流まで。一流は、それを乗り越えることができるからこそ、徹底的に非難する」


 


ということだ。


楽天のマー君(名前失念)を、メディアの前で褒めちぎっている監督を見て、氏の薫陶を受けた古田氏は「もっと上のステージに這い上がってこいというメッセージ」と受け止めている。その証拠に、一定期間を過ぎた後は、いい結果を残してもボロカスに言い始めた。氏の姿勢は一貫している。


 


事ほど然様に、一流の指導者というのは、確固たる自分のスタイルを持っている。それが正しいか、間違いかという問題ではない。決まった答えはない。


ただひとつ、


「そこに愛情があるか」


それだけが、唯一の決まった尺度だと思う。 


 


指導的立場にある人が身につけるべき技法として、「コーチング」などというものが持て囃されるようになって久しいが、私はその話を聞く度に、常に同じ場所で違和感を覚えます。


言っていることがどうのこうのという問題ではない。 目標を紙に書かせろ、叱るときはこうしろ、とにかく褒めろ、こうやって部下の話を聞け・・・いちいち、ごもっともだ。


伸びる人間が自然にやっていることを、ある程度法則化してみんなにやらせようという試みが、悪いわけがない。 でも、そんなテクニックの問題ではない。


それよりも、指導者に愛があるか。 人間を相手にする以上、何よりもそこである。


 


力道山に招かれて来日し、6人のボクシング世界チャンピオンを育てた名伯楽、エディ・タウンゼント氏は、とにかく選手に愛情を注ぐことで知られていた。私も、かつて一度だけ練習を見てもらったことがあるが、とにかくよく褒める。そしてその褒め方が、深い愛情と大きなエネルギーに満ちている。


手に包帯を巻きながら練習しようとしている選手に、


「ボクサー練習したいの。しなきゃ怖いの。でも、あなた休みなさい。勇気を持って休むの」


と、至近距離でじっと目を見つめながら諭しているのをみて、「俺も怪我したいな」と変な嫉妬心を感じた(笑)。また、試合で負けた選手を、涙を流して抱きしめているシーンも見た。それくらい、愛を感じる指導者でした。


 


一流の組織に成長するためには、社員が成長しなければならない。そのためには、指導者が成長し続けなければならない。そして、そこには深い愛情がなければならない。


そういうことだと思います。 

投稿者 tomo-m : 2008年1月11日 06:48

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コメント

エディ・タウンゼント氏のエピソード、読んでるとその愛情の深さをひしひしと感じました。
愛情が必要、って言葉ではわかるけど、これくらい深い大きなパワーのことなんだ、と驚きです。

投稿者:有村ありこ |2008年1月11日 08:55

今回の記事、考えさせられる良い記事だと思いました。勉強になります。前野さんの実体験もあるとことがすごいですね。

投稿者:藤原隆広 |2008年1月12日 07:50

はじめまして、あやややと申します。

一流の指導者とういキーワードで、

検索をかけやってきました。

前野さんがおっしゃる通り、

すべての基本は愛情だと私も考えています。

マザーテレサも言っている通り

世界の平和は家庭の平和から。

というのがありますが、家の中で育てる子供も、

学校で育てる子供も、会社で育てる社員も、

全部一緒ですね。

一人ひとりに備わった素晴らしい才能を\n
開花させるためにも、

愛情ってとても大切なんだなって、

改めておもいました。

私もたくさんの愛を注げる女性になり、

素晴らしい循環を生んでいくことができる人に

なりたいです。

とてもこの記事を読んで、

私が感じていること考えていることに

自信を持つことができる勇気を頂いたので、

コメントを残しました。

ありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします^ー^

投稿者:あややや |2008年1月20日 14:00

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