中小企業海外進出の障害と解決法 その2

2015年04月25日

中小企業海外進出の障害と解決法。前回は頻繁に通えない「営業の壁」とも言うべき内容を書きましたが、その2は「BtoBの壁」です。

 

例えば、よく海外の展示会に行って、バイヤーとたくさん名刺交換したけれど、話がそれっきり進まない。そんなケースを耳にします。でも、よく話を聞いてみると、それもそのはずなんですね。原因は以下の通りです。

 

1.「買う人」と「流通」の区別ができてない。

 

上記で言う「バイヤー」とは、買ってくれる人ではあるのですが、実際は「流通する人」です。その先のエンドユーザー、つまり、そのバイヤーにとってのお客様が、本当に買ってくれる人です。その意味で、バイヤーという表現は誤解を生みますね。ディストリビューターとする方が実態に近い表現でしょう。

 

ただ、そうは言っても、自分の商品を実際に買ってくれるのはその人なんだから、その人との取引だけを考えればいいんじゃないの?と思いがちなのですが、さにあらず。買ってくれる人がいるかどうかわからない商品を、バイヤーは基本扱いません。もちろん、長年の経験で「いける」と判断した商品は、その限りではありません。でも、彼らも商売ですから、そのリスクを極力低減しようとするのは当然です。そして、ほとんどの場合、そんな「わからない状態」で新規の営業活動はしません。売れるかどうかわからない他社の商品を、熱を持って新規営業するようなことはしないのです。どれだけ売れて、どれだけ儲かるか。その確度がどれだけ高いか。それがすべてです。

 

では、どんな商品なら扱いやすいのでしょう?それは、売れることが分かっている商品ですw。

 

こう書くとジョークのようですが、そう考えて行動した方がいいです。そこで我々はどうしているかというと、バイヤーの取引相手であるエンドユーザーに、先に営業するのです。それらをいくつか決めて、まず小ロットで流通させます(ここがミソです)。

 

小ロット流通という、ミソ中のミソが出たところで、続きは後日。

 

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OTTOSONとは何なのか?

2015年02月23日

明日(2月25日)、当社のASEAN販路開拓サービス「OTTOSON(オトソン)プロジェクト」の会員(OTTOSON会員)に向けたニュースレター『OTTOSON Report』が発行されます。

 

OTTOSON会員といっても、特別決まりごとがあるわけではないのですが、当社がASEAN進出、販路拡大を支援する中で、どうしてもスポットの対応では賄いきれない、細かなフォローが日常的に発生します。例えば、現地バイヤーへのサンプル提供とか、問い合わせ対応、英文での見積もり作成などなど、数えだしたらキリがありません。しかし、それらひとつひとつに料金を発生させるのは細かすぎるし、それこそ毎回お客様に見積もりなどを出していたら遅くなってしょうがない。成果を上げるためには、何よりスピードが命です。

 

日本にいながら、スピードを持って現地対応していくには、どうすればいいか。そこで考えたのが、会員という枠を作って、そこに入ってもらえたら、無条件に我々の現地法人がすべてスピード対応していこうと。そう考えて、今月からスタートしたのが、OTTSOON会員です。これを始めてから、対応スピードが格段に速くなり、各お客様で具体的な引き合いが倍くらいに増えています。やはりスピードが重要だと改めて実感します。

 

さて、そのニュースレターOTTOSON Reportの巻頭でも触れていますが、よく「OTTOSONってなに?」と聞かれるので、少しだけここで紹介します。実はこのOTTOSONは、海外から日本に影響を与えた、知られざる幕末の偉人、山本音吉の英語名なのです。鳥羽から江戸に渡る船が難破し、1年2か月の間太平洋を漂流。その後、アメリカからイギリスに移り、上海、シンガポールと渡り、シンガポールでイギリス国籍を取得。これは日本人第一号です。そして、そこで付けられた名前が、John Matthew Ottosonなのです。

 

イギリスの商社で辣腕をふるい、初の邦訳聖書の編纂や日英和親条約のイギリス側通訳をしたり、日本人漂流民の帰国を手助けするなど、ビジネス以外の分野でも活躍。モリソン号に乗って帰国を試みるも、幕府の砲撃にあって断念(モリソン号事件)。そんな、数々の逸話を持つ人なのです。

 

で、なぜ我々がその名前を名乗るのかというと、実はこの人はシンガポールに住んだ日本人第一号でもあるのです。そして、モリソン号事件や福沢諭吉などとの交流を通じ、海外から幕末日本に影響を与えた人物であるとも伝えられています。

 

 

海外から日本に影響を与えた、日本初の国際人にして、シンガポール移住第一号。それだけで、私たちは血沸き肉躍るわけです。理由はそれだけで十分ではありませんか。

 

そして昨年、音吉顕彰会シンガポール事務局のタムタムさんのご紹介で、愛知県美浜町にある日本事務局に妻がお邪魔し、会長である斉藤前町長とお会いさせていただきました。

 

 

また、昨年夏には、シンガポール日本人墓地の音吉のお墓にも行ってきました。

 
 
知られざる日本の偉人、山本音吉のことを、社業発展とともに、微力ながら少しでも伝えれ行ければと思っています。

 

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仕事の原点

2015年02月15日

昨日、当社の役員として長年苦楽を共にし、現在は飲食業を営んでいる木根英男君と会い、少し過去の話になりました。
 
 
彼は、営業として普通に入社し、目覚ましい活躍をした人物です。営業マンとしての売り上げは、彼がいまだに他の人の倍以上のレコードで、しかもそれは、単発ではなく継続的なものです。退職して何年も経つ今でも、彼の名前を懐かしむ人が多くいますが、これも彼だけです。とにかく本気で事に当たり、表裏がなく、面従腹背という醜さ、小賢しさも一切ない。
 
 
営業で数字を作ること以外、たとえば当社で言えば技術職とお客さんとの橋渡しをしながら案件を進行するとか(猪突猛進型の彼にそれをやらせた私が悪いのですが)、営業以外も含めた他の部下たちとのコミュニケーションなど、特に役員になってからは、いろいろと壁に突き当たりもしましたが、営業としての個人競技では、彼に並ぶ人も、近づく人もいません。
 
 
まあ、そういう人物です。なので、退職して家業を継いでからも、本当に頑張ってほしいと思ってるし、先月三重県伊賀市にオープンしたお店「旬彩天 そらや」も、ぜひ成功してほしいと思っています。
 
 
 
で、昨日車の中で、彼がふと「最初は飲食業のド素人だったので、やることなすこと楽しかったけど、いろいろわかってきて、最近は怖さの方が強くなってきた」というので、そういえば、自分も含め、みんなそうかもしれないなと、考えさせられました。自分の場合も、最初はWebのことがいろいろ新鮮で、他に何も考えずに、お客さんと一緒にやることが楽しかったけど、それって3年、5年とやってると、効率とか利益率とか部下の成長とか、今まで考えなかったことを考えるようになり、楽しさが薄くなっていく。
 
 
もっと言えば、自分ではなく社員がやるようになると、数字ばかり見てしまいがちなので、余計にそう。結果、私からいろいろ言われる社員も、お客さんとともに作り上げる楽しさを感じられなくなる。
 
 
それは、おそらくステップを昇っていくために必要なプロセスなんだとも思います。たぶん。その意味で、自分でリスクを背負って組織を作ったことのない人が「効率など考えずに楽しくやれ」なんて言っても、まったく説得力がない。というか、逆にアホかと。未経験なのにそんな上から発言して、恥ずかしくないのかとすら思う。
 
 
つくづく、言葉というのは、何を言うかではなく、誰が言うかですね。
 
 
でも、その言葉は間違いなのかというと、そうではない。おそらく正しい。効率なんて考えずに、お客さんの喜ぶ姿だけを求めて本気でやることが、結果的に相手の信頼を得て、仕事の効率にもつながる。何より、それこそが仕事の楽しさであり、原点なのだと思う。最初は、おそらく誰でもそうなんです。楽しいんです。でも、ステップアップするに従って、効率、生産性、利益率と、いろんなことを考えないといけなくなる。そうでないとおかしい。そうでない奴は、たぶん一生懸命やってるフリをしているだけ。同じところに留まっているので、それが分からない。「ずっと楽しい」と豪語する人は、おそらく嘘か、本気でやってないか、どちらかだと思います。まともに成長していれば、必ずその時期が来る。
 
 
仕事の原点は、楽しさにある。でも、楽しくなくなる時期が必ずくる。そういうプロセスを経て、そこからまた、原点である「楽しさ」に戻るのが、本当に意味があることなんじゃないかと思います。人によっても会社によっても時期は違うでしょうけれど、場合によっては、それは10年とか15年とかかかるのかもしれません。少なくとも、数年でわかるようなものではないと思います。
 
 

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顧客リストは誰のものか?

2015年01月25日

たまには通販(EC)の話を。

 

当社は、元々EC支援の会社で、今は国内だけでなく、国際EC支援として、主にASEAN地域へのシンガポールからのECをサポートしています。その中で、特に国内では王者である楽天市場は、無視できない存在です。

 

私は、楽天本社に数多くの友人、知人もいますし、楽天シンガポール関係の方とも仲良くさせていただいており、先日も品川シーサイドの楽天タワーでいろいろと打ち合わせをしたり、友好的な関係です。というか、むしろ、企業としての楽天は大好きだし、創業者の三木谷さんは、当然尊敬すべき人物だと思います。

 

ただ、ECとしての「楽天市場」は、私は通販だとは思っていません。少なくとも加盟店にとっては。

 

話のポイントはただ一つ。「顧客リストは誰のものか?」です。

 

言うまでもなく、ダイレクトマーケティングの肝心要、要諦の中の要諦、キモ中のキモは、顧客リストです。人間の臓器で言うと、心臓です。生きた顧客リストを手に入れることは、何よりも重要なことなのです。逆に、顧客リストが手に入らないなら、どれだけやってもそのマーケティングに継続性は生まれないのです。

 

ここまで言うと、何が言いたいかはわかると思いますが、残念ながら、日本最大のECモールである楽天市場では、出店者がいくら売っても、その顧客リストは手に入りません。つまり、これはどれだ数が増えても自分のお客さんではないということです。試しに、すぐに楽天店舗をストップしても、ほとんどの場合、ユーザーは困りません。楽天の中のほかの店で買えばいいからです。ロイヤリティは、店ではなく楽天にあるんですね。

 

そういうモデルを作り上げた楽天はすごいです。しかし、出店者に目線を移した時は、もうこれはしんどい。どうしても消耗戦に突入します。

 

楽天市場は、地方の商店街モデルをネットに展開して、顔の見えるコミュニケーションを重要視しているようです。確かに、UIのベタさ加減などに、そのポリシーを感じさせますw。しかし、中身は完全な消耗戦です。これは楽天に限った話でもありませんが、自社オリジナルのメーカーは除いて、型番商品を売っている場合は、すでにカカクコム化しているわけです。

 

消費者にとってはありがたいことです。ユーザー中心のサービスです。インターネットの思想としては、とても素晴らしい。しかし、たとえば楽天SOY(Shop of the Year)の面々を見てください。全国どこにでもある大手か、すでにネット上で確固たる地位を築いていたところばかりです。これらと体力勝負しても、多くの場合は勝てないのです。

 

したがって、少なくとも楽天に出店する際は、

 

  1. メーカーであり、自社オリジナル商品で勝負できる(同じ商品が他にない)
  2. たゆまぬ商品開発ができる(パクられてもほかの商品を作れる)
  3. 低い(30%以下)原価率を維持している(利幅が大きい)
  4. 既に十分な顧客リストがあって、楽天市場以外でそれを集める手段を持っている(特定商品のテストに絞るなど、戦略的に楽天を活用できる)

 

このうちの、少なくとも2つに当てはまることが必須です。当社のお客様で楽天出店しているところは、多くの場合これに当てはまります。逆に、そうではないところに楽天を勧めるのは、何もわかってない素人です。そう思って間違いありません。

 

しかし、将来的に、通販で身を立てようと思ったならば、やはり私は楽天市場はメインでやるべきではないと思います。少なくとも最初の段階で、やるべきではありません。理由は、前述のとおり、どれだけやっても顧客リストは手に入らないからです。

 

繰り返しますが、顧客リストは通販の命です。心臓です。それがなくなれば、何の財産も残りません。ゼロです。少なくとも上記の4項目に当てはまらないところは、まず何らかの手段で、「生きた顧客リストを手に入れる」ことからはじめないといけないのです

 

例えば、店舗であれば、来店客をリスト化する。そのリストに、継続的にDM、FAX、メールなど、あらゆる手段でコミュニケーションを図り、様々な企画を考案していきます。もう立派な通販企業です。実際に、多くの店舗がそれを実践して、業績を伸ばしています。社員数人の伝統産業も、です。

 

何度も言います。通販の命は顧客リストです。ドラッガー風に、ビジネスの目的が顧客の創造と維持であるならば、通販の目的は、その顧客リストを大量に集めることです。

 

ネットのモールやマーケットプレイスに出すのなら、顧客リストを集められるところに出す。そして、最終的に自社の通販(他社に何も支払わなくていい通販)に誘導する。その全体戦略を作らないといけません。

 

楽天市場(などの顧客リストが手に入らないサービス)の活用は、その後です。先にやると、ほとんど大成しません。先のSOY、今年の爽快ドラッグやケンコーコム、エディオン、Joshinなどを見てください。どこかに、最初から楽天のみでやっていたところがあるでしょうか?いずれも、既に自社単独ECで大きくなってからの参入です(たぶんw)。以前書いた私の書籍「キラーウェブ」の中でも、そういうところはほとんどありません。

 

楽天市場は、素晴らしいサービスですが、長期的に考えると、もっと戦略的に活用するべきだと思うのです。

 

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九州に人が集まり始めると、日本が変わる

2015年01月24日

今年(まだ一か月経ってないけど)出会った中で最もインパクトを受けた人が、吉岡秀人さん。テレビによく出ているそうなので、多くの方がご存知だと思います。情熱大陸は、初の3回特集だそうです。
 
 
「戦う医師」「ウルトラマン」と評される、小児外科医にして国際医療協力、海外ボランティア医師団「ジャパンハート」の代表。これまでミャンマー、ラオスなどで、お金がなくて手術を受けられない子供たちを、一万人以上救ってきた。吉岡さんの話と写真、動画で、現場の状況を少し聞いただけで、もう想像を絶する。前例のないことに風穴を開ける時の、社会の抵抗も。
 
 
 
そのインパクトはさておき、今回、福岡でとても興味深い話を聞きました。それは、「九州に人が集まり始めると、時代が変わる」というもの。
 
 
時代の変化は、九州から始まる。天皇家も、かつて3度受けたご神託は、すべて宇佐神宮であり、伊勢神宮ではない。その理由は、我々一般人にはわからないが、いずれにしても、一回目は奈良時代の宇佐八幡宮神託事件、次は元寇、次は第2次世界大戦前。1回目はともかく、2回目、3回目はいずれも外国との戦い。
 
 
ご神託は脇に置いても、そういえば近代日本の歴史が動き始めたのも、薩長。海援隊は長崎。何かあるのかも?
 
 
 
そして、今九州の街には、外国人が急速に増えている。日本全体の流れではありますが、その流れが九州に来た時に、時代が変わるんだと言います。
 
 
 
九州というのは、言うまでもなく日本におけるアジアの玄関口。真偽のほどは私にはわかりませんが、楽しみな話であることは間違いありません。
 
 
 
ちなみに、これは別の会の講演ですが、話の内容は大枠で同じなので、紹介しておきます。
 
 
 
 

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中小企業海外進出の障害と解決法 その1

2015年01月21日

私たちは、日本のメーカー様を対象に、主にASEAN地域での販路拡大をWebとリアルの両面でサポートしています。

 

これまで、数々のお客様をシンガポールをはじめとしたASEAN各国および香港、台湾、中国(大連)などにお連れし、商談を繰り返してきました。

 

この中で、様々な共通項が見えてきています。その共通項は、また追々書きますが、そのうちの一つ、現地に拠点(法人など)がなく、頻繁に現地に通えない人の、BtoB成約率の低さについて、少し。

 

考えてみれば当然なのですが、BtoBでの商取引というのは、普通に営業活動です。海外だからと言って、何かものすごくシステマティックになるわけではなく、人と人との関係性が不要になるわけでも、もちろんありません。日本と同じです。

 

私の知人はある老舗メーカーの営業として、毎月日本からシンガポールに通い、それこそドブ板営業を繰り返し、現地の人に「こんなに熱心に営業されたのは初めてだ」と言わしめました。結果、3年でその業界のシェア一番になったのですが、そういう動きができるところが少ないだけに、逆にいうと、できるところにとっては大きなチャンスです

 

では、できないところはノーチャンスなのか。例えば、展示会などに出ても、多くの場合、その後バイヤーからの連絡を待ってしまいます。こちらから、能動的な営業活動(フォロー)がないと、なかなか成約しないし、やはり何度かは顔を合わせて、信頼関係を作ることも重要ですが、それがなかなかできないところ(大半がそうだと思います)はどうすればいいのか?

 

当社の「OTTOSON Project」は、それをカバーするために内容を練りこみました。具体的には、後日Webにもアップしますが、商品をシンガポールに置いて、サンプル提供や見積もり対応、問い合わせ対応などに、当社が対応します。それによって、「今度いつ来るかわからない」という、バイヤー側の不安を解消します。

 

売る側ではなく、買う側の立場になってみてください。一度現地で会っても、そこがどんな会社なのか、その人がどんな人なのか、また、今度いつ来るのか、そういうことがわからない人よりも、毎月ちゃんとくる人、いつでもコンタクトできる人と取引したいものです。それができないところには、当社が代わりにやろうという内容です。

 

ただ、見積もり対応など一つ一つは細かい作業にもなるので、『会員制』の枠を作って、会員に対するサービスにしていこうと思っています。会員制度は、内々には話をしていますが、正式には2月スタートです。そんな仕組みを作って、最短での販路開拓を目指すのが、OTTOSON Projectなのです。

 

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今年は企画連発の巻

2015年01月20日

当社は、3年半ほど前からアジア各地での商談会などに参加し始め、昨年は月一回ペースで開催しておりましたが、今年はさらにペースを上げて参ります。

 

ASEAN現地商談会、即売会等の日程
http://www.excom.co.jp/asean/index.html#event

 

今年の第一弾は、約10日間のテスト販売@シンガポール。その後、3月は立て続けに3本の企画を予定しています。

 

我々のASEAN販売支援サービス「OTTOSON Project」の会員サービスも、この2月1日にスタートします。

 

また、シンガポールベースのECサービスも、3月には立ち上げる予定で、現在その準備中。

 

と、盛りだくさんの内容で、アジア販売にチャレンジする皆様を、お待ちしておりますです。

 

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地方から日本をゆさぶる政治の力

2015年01月10日

2年ちょっと前、ひょんなことから一人の政治家と出会いました。

 

その人の静岡での講演会を、友人が企画した関係で誘われたのですが、あまり知らない人の講演会のためにわざわざ静岡まで行くのもなあ、と、最初は若干及び腰の岡八郎状態でした。しかし、プロフィールや講演内容などを見ていると、なんだか興味がわいてきて、終了後の関係者の懇親会にも来ていいよということだったので、特段重要な予定もないし、行ってみようと。それが、そもそもの始まり。

 

講演を聞くと、これが超絶面白い。下手な噺家の喋りよりも格段に引き込まれ、笑わされ、唸らされる。これまで何度も聞いた、政治家のステレオタイプな話と比べると、掟破りも甚だしい。なんだこの人はと、講演中に何度もプロフィールを読み返しましたが、東大→官僚→市長と、政治家としてはよくある経歴で、それだけではこのインパクトはまったく理解できない。

 

その後の懇親会でいろいろと話し込み、その時に僕が提案した施策について、とても興味を持ってくれたので、それぞれホテルに戻ってからも、Facebookのメッセンジャーか何かで、深夜まで延々とチャット。最後の方は、「愛してます!」とか、意味不明なやり取りになってましたがw、その場で次のアポイントを決めました。

 

その時の熱を引きずったまま、その翌週くらいに九州で2度目の逢瀬。打ち合わせというよりも、逢瀬w。

その時に話し合ったのが、日本の自治体が「面」となってアジアに進出しようという内容。当時、FB良品という名称(今は「自治体特選ストア」)で、各自治体が特産品を通販する取組を行っており、それを日本だけでなく、アジアにも出していこうと。ただし、それには一つの自治体が単独でやっても意味がないので、今やっているネット通販の参加自治体で面となって攻めていこうと、そんな話をしました。

 

もともと、日本の自治体は縦割りすぎて、面の力がない。地方は地産地消よりも「地産外商」しないといけない。何らかの横串を刺して、外に向かって打って出ないといけないというのが、私の考えでした。たとえば、日本で有名な松阪牛は、今頃「海外初進出」とか言ってますが、オーストラリアはとっくに「Wagyu」ブランドを面で世界展開している。細かい地域ブランドのまま、それぞれが出て行っても訳が分からんのです。

 

その後、市立図書館や学校教育の改革などで、その人、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長の名前は、報道ステーションなどのテレビや日経ビジネス、AERAといったメジャーな雑誌メディアなどで大きく特集され、全国区の知名度になりました。それまでも、市民病院の民間移譲などで話題の人ではありましたが、その知名度はここ2年ほどで以前とは比べ物にならないレベルになった感じです。

 

その時の、樋渡さんのブログがこちらです。

 

 
実はこの記事、話し終えたその日に、自宅に帰ってネットを見るともうアップされていて、ひっくり返りそうになったのですが、こうやって先に宣言して実行していくのが彼のやり方なんだなと、納得。勇み足のようにも見えますが、書いても問題ないことしか書いてない。その辺のバランス感覚に優れた人なんだろうなと思います。おっちょこちょいですがw。
 
 
 
その後、何度かシンガポールでご一緒し、最初に話してから約一年後に「日本自治体等連合シンガポール事務所」を設立。企画を実行に移す行動力とスピードに、正直舌を巻きました。

 

写真は、その時の開所式の模様です。(ブログ記事「日本自治体等連合シンガポール事務所オープン」より)

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樋渡さんとは、共通の知人である三重県松阪市の山中市長の選挙を応援しに行ったり、仕事以外でもご一緒する機会が何度もありましたが、政治家としての自分の役割を明確にわかっていて、ユーモアと行動力とスピードがあり、人を想い、人を恐れず、信じた道を断行する、とても尊敬すべき人です。

 

おそらく、このような人が、地方から日本を変えていくんだろうなと思います。私は、ビジネスという切り口で、日本を変えたいという気持ちがずっとあります。同じく地方にいる私は、樋渡さんの実行力をもっともっと見習わないといけません。

 

現在、樋渡さんは市長の職を辞し、佐賀県の知事選の真っ最中です。明日が投票日です。佐賀県民の皆さん、樋渡さんは将来の国政をにらんで当たらず障らずの地方政治家ではありません。本気でドラスティックに地方を変えようとしています。多少でも、彼を知っている人間として、私は佐賀県民の皆さんをうらやましく思います。明日の結果を、心から楽しみにしています。

 

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人、時流、スピード、継続

2014年05月31日

事業はパーソン・スペシフィックであるとともに、タイミング・スペシフィックでもあります。遅いのはもちろんダメですが、早すぎてもダメ。修正が効く分、早いほうがいいに決まってますが、ことその事業自体の成否においては、同じくらいダメだと思います。

 

よく、アイデアが大事だと言う人もいますが、アイデアなんて、どんな奇抜なものでも、必ず誰かが同じこと考えてますし、その時にはすでに誰かが行動に移しています。大事なのは、アイデアを実践する力であり、そのスピードです。もっと大事なのは、それを継続することです。おそらく、それはいいアイデアを出すよりも何百倍も難しい。

 

人、時流、スピード、そして継続。この夏に、BtoCとBの国際ECマーケットプレイスを、日本とシンガポールを拠点に立ち上げるにあたって、改めてそれを意識しまくっています。

 

 

 

 

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世界を目指す理由

2014年04月12日

シンガポールから、久々Post。ここ一年ほどは、月一ペースでシンガポールに来て、ここでがんばっているサムライ達と時間を共にしています。

 

私は、アメリカシリコンバレーで個人起業した経緯もあり、当初から必ず世界に出るという目的は、ずっとブレずに持ってました。いろいろ紆余曲折がありましたが、3年前の震災を機に、アメリカからアジアに目を転じ、各地を回って模索した末に、2013年11月にシンガポール法人を作り、拠点を構えました。

 

サムライというのは、僕は本気でそう思っていて、彼らはそれぞれの想いと覚悟を持って、異国で命を張ってます。中にはそうじゃない人もいますが、そのような人は長続きしなくて、入れ替わり立ち替わりします。

 

今日も、仲良くさせていただいている日本のサムライ達と、夜に合流してこの話をしていたのですが、日本は今、第二の敗戦の経験しているのだと思ってます。「アベノミクス」というトリックに、一時的に先送りされていますが、日本の財政の状況なんて、相変わらず何一つ展望が見えないわけです。経済の本質なんて、何ひとつ変わっていない。どう考えても、この財政は一回リセットしないと、どうしようもない状況です。
 
 
これは日本だけではなく、GDP世界一位のアメリカも、議会でデフォルトを何度も先送りしている状況。もしデフォルトしたら世界恐慌ですから、そりゃ大変なことです。GDP世界二位の中国にしても、相当やばい。つまり、冷静に考えると、資本主義社会の世界トップ3が、ことごとく「延命措置」をしている状況なわけです。
 

加えて、日本の状況は、超高齢化、少子化。毎年、中堅規模の町が丸ごとひとつなくなっています。シンガポールは日本以上の少子化ですが、しかし労働力を世界から調達するシステムがある。日本は、それがないわけです。少なくとも現時点では。

 

そう考えると、国に頼らずに、自分の足で世界のどこにいても立っていける実力をつけるのは、ひとりひとりが真剣に考えなければいけない事だと思うのです。

 

会社も然り。メーカーもディストリビューターもコンサルタントも、飲食業も建設業もITも通販業界も、全ての業種が「国」を前提にしたモデルだけでは、ものすごいリスクをはらんでしまう状況になっている。もちろん、海外に進出するのは、それなりにリスクを伴いますが、進出しないのは、より大きなリスクです。海外でがんばっているサムライたちは、そのことが分かっています。

 

そんななかで、日本は前近代的なクソ法律が蔓延り、権利と義務などという「正論」を言うと、途端にブラック企業などと揶揄される始末。権利と義務という当たり前のバランスが、完全に崩壊しています。うちはブラックなどと言われたわけではないですが、このような風潮には、もう本当に、どうしようもなくホープレスな気持ちになってしまいます。

 

今、我々に必要なのは、世界に出て、世界を知ることです。これは、誰が何と言おうが、私はそう思います。楽天が英語を公用語にしたとか、ユニクロが海外進出の手を緩めないとか、ソフトバンクが世界最大市場であるアメリカに攻勢をかけているとか、そのような事象にはことごとく批判が付きまといますが、私はそんなのは当たり前だと思います。そうしないリスクの方が大きいからです。

 

英語公用語がいやなら、自分勝手な批判なんかせずに、とっとと辞めればいい。外部の人間は、社員を守る、株主の将来利益を確保する。そんな命がけの覚悟を、無責任に批判するな。本気でそう思います。

 

日本は85%程度を内需で賄っている、ビッグマーケットです。アジアにいると、日本の大きさを実感します。しかし、そのマーケットは縮小の一途を辿っている。それは、もうどうあがいても逆転することは絶対にありません。

 

外に出て、外から日本を俯瞰し、世界の一員としてできることをやる。それが必要なんだと思います。じゃ、全員が外に出たらどうなるんだと、そんなあり得ない極論を言う人もいますが、そんな空論は無意味です。

 

日本人は、日本の技術や品質を過大評価しています。工業製品は確かに優れていますが、それが他の分野でもそう評価されていると思っている。しかし、「品質」と「Demand」は別物。需要のないところで品質を追求しても、まったく意味がありません。しかし、そういう正論が、日本にいると分からない。

 

たとえば日本食。言うまでもなく、世界で大人気です。しかし、日本で、日本食に携わっている多くの人たちは、「海外の日本食は紛いものばかりだ」と口をそろえます。でも、実際、大人気なのは、その日本食なのです。彼らが「本物」というものに、Demandがあるかどうかは分からないのです。

 

マーケティングの世界では、そんなの当たり前ですよね。DemandとSupplyのバランスです。それが正論です。でも、外に出ないとそんな正論が分からない。

 

なんか思いつくまま書いていると、支離滅裂な構成になってきましたが、まあブログなので。私が言いたいのは、日本にいると、「正論」の主張が、何か気難しい、面倒な扱いになってしまうのは、おかしいだろうと。RightとObiligation、あるいは、DemandとSupplyのバランス。こんな正論が通らなくなっている社会は、このままではダメだろうと。アベノミクスで株価が上がっているって、じゃあ実体はどこにあるんだ。誰か明確に説明できるのか?円安にして、基幹産業である自動車業界が為替で利益が出てる。そんな報道でムードが上がっているだけじゃないのか。経済は多分にムードなので、それはそれでポジティブなのかも知れんが、そんなの何年も続くの?東京オリンピックは救世主だと思うけど、その後はどうなの?この財政はどうやって復活するのか、誰か説明できるの?Lockoutされない福島はどうなるの?なんでLockoutしないの?原発は本当にUnder controlなの?海洋汚染の責任で、どこかの国からSueされたら、一体どうなるの?

 

とまあ、敢えてNegativeなことばかり連ねましたが、日本の現状には、いろいろと疑問はつきません。出るもリスク、留まるもリスク。ならば、出ようじゃないか。そして、国に頼らずに生きていく実力を身につけよう。そんな人たちと、ここシンガポールで時間を共にしていると、本当に、体の芯からエネルギーが湧いてくるのです。選挙にも行かずに政治や行政を批判したり、社会制度に不満を持ったり、自分が与えているベネフィットも考えずに権利主張したり、そんな誰の得にもならんエネルギーの浪費はやめて、世界を見ようぜ

 

日本は素晴らしい国で、日本人の民度の高さは世界に誇るレベルだと、本当にそう思います。世界中の誰も成しえなかったことをやり遂げた、奇跡の民族だとも思います。外に出れば出るほど、その想いは高まります。だからこそ、今は外で戦う必要があると思うのです。小さいながらも、リーダーとしての責任だと、本気で思ってます。

 

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プロフィール

前野智純

大阪府出身。地方紙記者、広告代理店勤務、米国留学を経て、2000年2月にエクストラコミュニケーションズを設立。代表取締役に就任。社員数千人規模の大手企業のウェブ戦略をサポートし、店舗誘導のためのオンラインクーポンサイト[クーポン市場]など多数のネットビジネスをプロデュースするなど、多くの実績を重ねている。2002年から2005年まで、国内最大級の情報サイト・オールアバウト内[儲かるWebプロデュース]のガイドを担当したほか、講演や執筆活動を多数行っている。

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