世界を目指す理由

2014年04月12日

シンガポールから、久々Post。ここ一年ほどは、月一ペースでシンガポールに来て、ここでがんばっているサムライ達と時間を共にしています。

 

私は、アメリカシリコンバレーで個人起業した経緯もあり、当初から必ず世界に出るという目的は、ずっとブレずに持ってました。いろいろ紆余曲折がありましたが、3年前の震災を機に、アメリカからアジアに目を転じ、各地を回って模索した末に、2013年11月にシンガポール法人を作り、拠点を構えました。

 

サムライというのは、僕は本気でそう思っていて、彼らはそれぞれの想いと覚悟を持って、異国で命を張ってます。中にはそうじゃない人もいますが、そのような人は長続きしなくて、入れ替わり立ち替わりします。

 

今日も、仲良くさせていただいている日本のサムライ達と、夜に合流してこの話をしていたのですが、日本は今、第二の敗戦の経験しているのだと思ってます。「アベノミクス」というトリックに、一時的に先送りされていますが、日本の財政の状況なんて、相変わらず何一つ展望が見えないわけです。経済の本質なんて、何ひとつ変わっていない。どう考えても、この財政は一回リセットしないと、どうしようもない状況です。
 
 
これは日本だけではなく、GDP世界一位のアメリカも、議会でデフォルトを何度も先送りしている状況。もしデフォルトしたら世界恐慌ですから、そりゃ大変なことです。GDP世界二位の中国にしても、相当やばい。つまり、冷静に考えると、資本主義社会の世界トップ3が、ことごとく「延命措置」をしている状況なわけです。
 

加えて、日本の状況は、超高齢化、少子化。毎年、中堅規模の町が丸ごとひとつなくなっています。シンガポールは日本以上の少子化ですが、しかし労働力を世界から調達するシステムがある。日本は、それがないわけです。少なくとも現時点では。

 

そう考えると、国に頼らずに、自分の足で世界のどこにいても立っていける実力をつけるのは、ひとりひとりが真剣に考えなければいけない事だと思うのです。

 

会社も然り。メーカーもディストリビューターもコンサルタントも、飲食業も建設業もITも通販業界も、全ての業種が「国」を前提にしたモデルだけでは、ものすごいリスクをはらんでしまう状況になっている。もちろん、海外に進出するのは、それなりにリスクを伴いますが、進出しないのは、より大きなリスクです。海外でがんばっているサムライたちは、そのことが分かっています。

 

そんななかで、日本は前近代的なクソ法律が蔓延り、権利と義務などという「正論」を言うと、途端にブラック企業などと揶揄される始末。権利と義務という当たり前のバランスが、完全に崩壊しています。うちはブラックなどと言われたわけではないですが、このような風潮には、もう本当に、どうしようもなくホープレスな気持ちになってしまいます。

 

今、我々に必要なのは、世界に出て、世界を知ることです。これは、誰が何と言おうが、私はそう思います。楽天が英語を公用語にしたとか、ユニクロが海外進出の手を緩めないとか、ソフトバンクが世界最大市場であるアメリカに攻勢をかけているとか、そのような事象にはことごとく批判が付きまといますが、私はそんなのは当たり前だと思います。そうしないリスクの方が大きいからです。

 

英語公用語がいやなら、自分勝手な批判なんかせずに、とっとと辞めればいい。外部の人間は、社員を守る、株主の将来利益を確保する。そんな命がけの覚悟を、無責任に批判するな。本気でそう思います。

 

日本は85%程度を内需で賄っている、ビッグマーケットです。アジアにいると、日本の大きさを実感します。しかし、そのマーケットは縮小の一途を辿っている。それは、もうどうあがいても逆転することは絶対にありません。

 

外に出て、外から日本を俯瞰し、世界の一員としてできることをやる。それが必要なんだと思います。じゃ、全員が外に出たらどうなるんだと、そんなあり得ない極論を言う人もいますが、そんな空論は無意味です。

 

日本人は、日本の技術や品質を過大評価しています。工業製品は確かに優れていますが、それが他の分野でもそう評価されていると思っている。しかし、「品質」と「Demand」は別物。需要のないところで品質を追求しても、まったく意味がありません。しかし、そういう正論が、日本にいると分からない。

 

たとえば日本食。言うまでもなく、世界で大人気です。しかし、日本で、日本食に携わっている多くの人たちは、「海外の日本食は紛いものばかりだ」と口をそろえます。でも、実際、大人気なのは、その日本食なのです。彼らが「本物」というものに、Demandがあるかどうかは分からないのです。

 

マーケティングの世界では、そんなの当たり前ですよね。DemandとSupplyのバランスです。それが正論です。でも、外に出ないとそんな正論が分からない。

 

なんか思いつくまま書いていると、支離滅裂な構成になってきましたが、まあブログなので。私が言いたいのは、日本にいると、「正論」の主張が、何か気難しい、面倒な扱いになってしまうのは、おかしいだろうと。RightとObiligation、あるいは、DemandとSupplyのバランス。こんな正論が通らなくなっている社会は、このままではダメだろうと。アベノミクスで株価が上がっているって、じゃあ実体はどこにあるんだ。誰か明確に説明できるのか?円安にして、基幹産業である自動車業界が為替で利益が出てる。そんな報道でムードが上がっているだけじゃないのか。経済は多分にムードなので、それはそれでポジティブなのかも知れんが、そんなの何年も続くの?東京オリンピックは救世主だと思うけど、その後はどうなの?この財政はどうやって復活するのか、誰か説明できるの?Lockoutされない福島はどうなるの?なんでLockoutしないの?原発は本当にUnder controlなの?海洋汚染の責任で、どこかの国からSueされたら、一体どうなるの?

 

とまあ、敢えてNegativeなことばかり連ねましたが、日本の現状には、いろいろと疑問はつきません。出るもリスク、留まるもリスク。ならば、出ようじゃないか。そして、国に頼らずに生きていく実力を身につけよう。そんな人たちと、ここシンガポールで時間を共にしていると、本当に、体の芯からエネルギーが湧いてくるのです。選挙にも行かずに政治や行政を批判したり、社会制度に不満を持ったり、自分が与えているベネフィットも考えずに権利主張したり、そんな誰の得にもならんエネルギーの浪費はやめて、世界を見ようぜ

 

日本は素晴らしい国で、日本人の民度の高さは世界に誇るレベルだと、本当にそう思います。世界中の誰も成しえなかったことをやり遂げた、奇跡の民族だとも思います。外に出れば出るほど、その想いは高まります。だからこそ、今は外で戦う必要があると思うのです。小さいながらも、リーダーとしての責任だと、本気で思ってます。

 

カテゴリ - 雑感

2014年に向けて

2013年12月31日

大晦日です。2013年も暮れようとしています。今年も、忘れたころのブログになってしまったことを反省します。

 

今年は、本当にいろいろありましたが、シンガポール法人xBounds Asia Pte.Ltd. (クロスバウンズアジア)を11月1日に設立し、国内でネット通販をしている我々のお客様がASEANに販路拡大するお手伝いを、同社と連携する形で本格的にスタートさせたことが、当社にとっての最大の出来事です。

 

日本は内需大国で、これまでは国内需要だけで十分だったものが、今後はそうはいかなくなることは、誰もが頭ではわかっています。しかし、では具体的な策はどうかというと、多くの中小企業が明確な解を持っていません。

 

我々のASEANテストマーケティングは、そのような中小メーカーに、これまでの商社モデルではない、小ロット高付加価値の「スペシャリティ商品」を流通させる仕組みを提供するのが目的です。2014年初頭には、ASEAN市場に限定したBtoB商取引システムもリリースします。


同時に、介護やハラル商品など、様々な個別プロジェクトも並行して走っております。


また、2月にはこのようなセミナーも予定しています

 

EC事業部も、自分たちの得意技がより明確になり、お客様にも高い評価を頂いております。当社運営のECサイト「おうちまわり.com」は、特に後半は過去最高売り上げの更新が続くなど、好調を維持しました。来年には、大きな動きも予定しています。

 

いろいろある中で、皆様のお力に支えられて、それぞれのサービスを育てることができています。本当に感謝しております。

 

2014年は、シンガポールだけでなく、バンコク、ジャカルタ、クアラルンプールなど、ASEAN主要国への流通ルートをより深堀りし、ASEANへのスペシャリティ輸出を本格化させます。日本のハラル商品に関しては、No.1の流通量を実現させます。


また、国内EC支援は、多店舗化、多言語化のサービスを、より広く提供してまいります。

 

そして、私個人は、もう少しこのブログを更新しますw。


 

2013年は、シンガポールと日本で、そして、2014年は周辺国へ、より進化を加速させ、我々の軸をより太く、強くしていきます。どうか変わらぬご指導のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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なぜ地方なのか

2013年08月17日

当社は、三重と名古屋に拠点を設けています。「なぜ地方なのか?」という質問は、今でこそほとんどなくなりましたが、以前は人に会うたびに言われました。


ネット業界以外の人は、「ネットだから場所は関係ないもんね」と言いますが、そんなことは決してありません。法人に直接営業する場合など、東京とその他の都市では、まったく効率が違います

ずいぶん以前に、竹村健一氏が「なぜ東京一極に集中するかと言うと、実はその方がコストが安いから」と、逆説めいたことを言ってましたが、それはたぶん正しい。人が集まる場所で仕事をする方が、何かと効率がいいのは当然で、それはコストに跳ね返ってきます。

通販はあまり関係なさそうですが、それでも、仕入れの際の送料コストの面など、実は地方が不利な部分もあります。もっとも、物流センターやコールセンターを都内に設置するのは、高コスト過ぎると思いますが。

 

では、なぜ地方なのかと言うと、今でこそいろんな理由がありますが、そもそもは創業時のちょっとした「勘違い(笑)」がきっかけです。
 

私は、97年3月に前職を退職した後、ネットの事業で独立しようと思ってましたが、日本ではまだまだ一般市場に浸透しておらず、勉強できる場もわからなかったので、アメリカで勉強しようと、以前から大阪で仲良くしていた米国人の友人たちが住む、サンフランシスコ近辺のベイエリアで、学校を探しました。

結果、ソフトバンクの孫さんが卒業したUC Berkeleyという名門大学の、社会人用の短期留学校(UC Berkeley Extension)のマーケティングコースに通うことにしたのですが、そこで世界中からの学生たちとともに学び、それぞれがやってきたビジネスの話を聞いて、大いに刺激を受けながら過ごしました。


そのコースを終えた後、よく暇を見つけてフラフラ回っていたシリコンバレーに、新しくできたインキュベーション施設(International Business Incubator)で机を一つ借りて、Berkeleyの某所にサーバを設置し、97年の終わりごろに日本人向けのホスティングサービスを始めました。

(ちなみに、このインキュベーション施設には、「シリコンバレーの母」と言われるバーバラさんがいました。少ししか話したことがありませんが、とても存在感のある人でした。この施設、今もあるのかな。)

Berkeleyのコースを終えた後、しばらく日本とアメリカを往復しながら、それまでやっていた広告の仕事の延長で僅かばかり稼いではいたのですが、ちゃんとしたサービスとして始めたのは、それが初めてでした。


で、当時は学生ビザを持ってはいましたが、そこで根を下ろしてビジネスをするには、また別のビザを取得しないといけないし、シリコンバレーは生活コストが高い(今のシンガポールほどではありませんが)ので、ホスティングサーバの管理は、当時サーバを置いていたBerkeleyのIT会社に任せて、日本でしっかり拠点を作ろうと思いました。


で、どこにするかを考えたのですが、当時候補に挙がったのは、自分が住んでいてまだアパートを借りている三重県、生まれ育った大阪、そして東京。この3つ。


でも、アメリカにいると、もうどこも同じなんです。アメリカから見ると、どちらも同じ「世界の地方都市」。三重県と東京の距離なんて、別に新幹線ですぐじゃんと。大阪は、家族もいるし、友人も知人も多くて、結構悩みましたが、どうも中途半端。こりゃどこでも一緒だと。
 

勘違いですよね、明らかにww。でも、そもそものきっかけは、ほんとのところはその勘違いなのです。

 

でもね、そもそもはそんな感じで三重に拠点を作ったわけですが、仕事をする中で、地方の様々な現状を目の当たりにし、いろんな人たちと出会う中で、いや、これは正解だったと心から思うようになってきました。
 

ざっと理由を挙げますと、
 

Webの仕事では、当社は老舗の部類に入りますが、ここまで実績を積んでいる会社は、私の知る限りでは、地方には数えるほどしかありません。自慢は自慢ですが、まあ古いですからw。

そして、やはり地方には有力な競争相手が少ない。もちろん、頑張っているところはたくさんありますが、絶対的な数として少ないので、存在感を出しやすい。

これまで売る努力をしなくても、固定のルートで食べていけた地方の生産者は、今マーケティングのリテラシーを上げるという難題を突き付けられている。しかし、制作会社は多々あれど、マーケティング会社は地方には本当に少ない


で、何よりも、今は地方の中小企業にも、グローバル化の課題が突きつけられている。ここが大きい。
 

前述の通り、私はアメリカでスタートしましたので、最初からグローバルなことにしか興味が湧いてこない。今でこそ、多くのネット企業はグローバルを志していますが、少なくとも黎明期は、上場企業でも完全ドメスティックで、それが見ていて不思議でした。なんでわざわざネット事業でドメスティックなのかと。
 

もっとも、日本は世界に冠たる内需大国ですので、ドメスティック市場だけで十分ではあります。しかし、今後、人口的、年齢構成的に、それが急速に萎む(というか、既に萎み始めている)のは明らかです。決定事項です。なので、地方の中小企業にも、グローバル化の課題が突きつけられています。


それらの現状を日々目の当たりにする今、地方でよかったなと、心から思えるのです。東京にずっといたら、このような状況を肌で感じることができないので、ちょっとスピリチュアル的に言うと、「導かれたんだな」と、そう思えるのです。

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「ブランディング」って言葉は、いい加減わかりやすく定義した方がいいのではないかという、そんなお話。

2013年08月15日

タイトルの一行で、言いたいことのほとんど全部書いてるのですが、この「ブランディング」という言葉、使う人によって、あるいは使うシーンによって、実に都合よく意味が変わったりする、魔法の言葉なんですね。

あ、ここでいうブランディングとは、大企業のそれではなく、中小企業、あるいは、ノーブランド商品/会社のブランディングを指しています。

まったく知名度のない新商品において、Webや印刷物などを作る際に、「この商品のブランディングのために・・・」とか、そんな言葉しょっちゅう出てきますよね。でも、よく聞くと、だいたいイメージワードで使ってるだけなんですね。


「高級感を出したいから、そのようなデザインで」とか、「20~30代の女性を対象にしたいので、それを意識したデザインを」とか。よく聞くと、デザインのことしか言ってなかったり。


もちろん、対象ユーザーを意識したデザインは重要でしょうけれど、それはブランディングじゃなくて、マーケティングじゃないかと、私などは思うのです。中には、誰に売りたいのかすら明確に定義できてないのに、「ブランディングが」とか言う人も多くて、たまに



あの、ここでいうブランディングってなんですか??



と、少し意地悪な質問をすると、決まってデザインマターだったりするわけです。


そこで、タイトルの言葉になるのです。いい加減、ちゃんとわかりやすく定義しようよと。だって、中小企業の、何の知名度も、資金的な余裕もない商品/会社のブランディングって、どうすんのなもし??と思いません?そんなことできるのか?と。まさか、お金はないけど佐藤可士和さんにお願いできる極秘ネットワークがあるとか。


んなわけない。であれば、そんな夢のようなワードは、できるだけ使わない方がいい。


例えば、上記の佐藤可士和さんのサイト見て、カッケー!あんなサイト作りてー!とか思うクリエーターの人も多そうですが、それがブランディングの勘違いなのです。可士和さんだからできることって、あるのです。無名の人がアレやると、わけわからな過ぎて、アクセスログの直帰率をアップさせるだけです。


そういうの多いですよね。

 

で、そのブランディングを私なりに定義するとですね。そもそもブランドというのは、色々辞書で調べても、小難しいことばかりでよくわからんので、敢えてひと言で言うと、



信頼性



だと思うのです。


このブランドだから品質がいいとか、壊れてもしっかり修理してくれるとか、もしかしたら、周りからセンスを評価されるとか、そんなのも信頼性につながるのでしょう。あるいは、創業300年の老舗だからとか、業歴の長さも信頼性につながります。


で、その信頼性は、一朝一夕にできたものでは、もちろんないわけです。品質のいいものを作って、それを一生懸命販売して、売った人をフォローして、そんな毎日の積み重ねで、少しずつ信頼を勝ち取ったわけですよね。多くの場合。


中小企業がモノを作る場合、品質のいいものを作ることは、みなさんしっかりやっています。しかし、「売る」ためのマーケティングは、その3倍は注力しないといけません。品質のいい商品なんて、実はアタリマエです。こういうと元も子もないのかもしれませんが、日本の市場ではそんなの当然。あたり前田のセサミハイチです。


そうなると、ブランディングのためには何が必要かというと、わかりますよね。



売ること



です。最初は、商品のイメージが・・・なんて戯けたこと言わないで、とにかくベタに売る努力をするべきです。

 

イメージなんて、自分で決めるのではなくて、消費者に聞くのが鉄則です。自分の好みに合わないデザインやキャッチでも、それが売るために必要なら、それを使うべきです。その判断は、テストして検証するしかありません。デザインなんて、決して自分の好みで選ばないことです


つまり、ブランディングのためには、徹底的にベタなダイレクトマーケティングに徹し、レスポンスをとることに集中する。BtoCでもBtoBでもそうです。一定期間、そこを徹底します。


そして、お客さんの評価をひとつずつ積み重ねていって(これがブランディング)、一定の認知度を得たあと、イメージを固める作業に入るのです。

 

少し視点を変えてみてください。芸能人って、結構こういうやり方で売り出しています。つまり、知名度のないうちは、結構わけのわからんキワモノキャラで売り、ある程度みんなに知られる存在になったら、キャラ変更するというパターン。最初から、狙ったキャラで通そうとすると、なかなか使ってくれないので、テレビが使いやすいキワモノを演じ、知名度が高くなったときに、いつの間にか変わるという感じ。


なんでそんなキワモノでスタートするかというと、それが受けるからです。自分の好みであろうがなかろうが、認知度を向上させるために、市場に受ける方を選択するのです。


これ、ここで言うレスポンス→ブランディングの流れと似てませんか。「こういうイメージで行きたい」という希望はあれど、最初からそんなの無理なんです。最初は、徹底的に、いろんな角度からレスポンスをテストして、受けるのを選ぶのです。


それくらい市場をリスペクトしないと、自分のワガママを通せるほど、日本のマーケットは甘くないと思います。

カテゴリ - 雑感

ダイレクトマーケティングをすべての業種に

2013年08月06日

ダイレクトマーケティングをすべての業種に

 

何やら、どこかの会社のキャッチコピーのようですが、まさにエクストラコミュニケーションズのキャッチコピーなのです。まだサイトには反映されていませんがw。

ダイレクトマーケティングと聞くと、「通信販売」をイメージされる方が大半だと思いますが、何もBtoCの物販だけではありません。その手法は、店舗の集客、会員獲得、あるいはBtoBの見込み客集めなど、様々な目的、業種、業態に適用できます。

 

人がビジネスをやる以上、どこまで行っても「王道」は変化しません。どんな業種であっても、それがノーブランドの商品やサービス、会社であれば特に、ダイレクトマーケティングのノウハウは必須なのです。

 

当社の場合、3つの事業はいずれも「ダイレクトマーケティング」で横串を刺した内容です。

 

  1. まず、三重県でやっているEC事業おうちまわり.com」は、まさにわかりやすいダイレクトマーケティングの実践事例です。もしかしたら、消費増税前の駆け込み要素もあるのかもしれませんが、今月もおかげさまで絶好調です。
     
  2. 名古屋を中心に行っているマーケティング支援事業は、楽天等のECを運営している企業や、製造業、建設業、不動産業、運送業、引越し業、あるいはビジネスホテルチェーンや小売店舗などなど、多種多様な業種・業態に、ダイレクトマーケティングの技術で収益を劇的に加速させるモデルを提供しています。これらの各業種で我々がお手伝いさせていただいている企業は、いずれも地域No.1のところが多いのですが、そういう会社のお手伝いをさせていただいていることに、この上なく喜びを感じます。
     
  3. そして、シンガポールを核にASEAN市場をターゲットにしているASEANマーケティング事業は、日本の生産者とASEAN地域のバイヤーをつなぐ、BtoBのダイレクトマーケティングです。これは、Webのプラットフォームを現在開発中なのですが、「地方と世界をつなぐダイレクトモデル」という、とてもユニークなモデルの核になります。今年の10月にリリースします。

 

これらを、現在ひとつの会社の事業部として行っているのですが、それぞれ別法人(日本2、シンガポール1)に分けて、選択と集中を強化して、より深く、徹底的にダイレクトマーケティングを追求していこうと思っています。

 

と、たまには会社案内ブログでした。

 

あ、名古屋エリアでダイレクトマーケティングをやってみたいという方、営業職を募集していますので、FBからメッセージをどうぞ。

 

 

 

 

カテゴリ - excomの仕事

地産外商は日本再生モデルだ

2013年06月19日

わざと大げさなタイトルをつけてみましたが、ほんとにそう思ってます。

 

地産地消ではなく、「地産外商」。これは、3年ほど前に三重県松阪市の山中市長に我が社の事業モデルを説明した時にも、この言葉を使っています。すっかり、私のオリジナルだと思っていましたが、高知県がこの言葉を同じ時期から使っていたと知り、さらに「地産外商課」なる部署まであると知って、ショックを受けています(どっちでもええことですがw)。

 

考え方はまさしく、「外で商いをする」。外消ではなく外商です。理由は、以下の通り。

 

  • 現状1:人口減少、超高齢化、市場縮小
  • 現状2:かといって、人が集まる場所に簡単に移動できない(人が多い)
  • 現状3:上記の理由から、特に地方において、あらゆる販路の拡大が急務

 

そこで、我々は

  • 解決策:すべての業種に「通販モデル」を適用

 

と考え、その結果、

  • 結果:地域や国の外に対して商いを行う、「地産外商」

 

を実現する仕組みを作ろうと、そう考えています。

 

ただでさえ、日本の輸出依存度は思いのほか低い(平均15%程度)。貿易赤字も、輸出額だけなぜか円ベースで計算するなど、変なデータが公表されていますが、輸出と輸入のアンバランスは、そんなのでごまかし切れない数字です。

 

これまでは、別にそれでも良かったのです。内需がでかいですから、輸入過多でも国内で消費できた。しかし、これからはどうでしょう。上記の「現状1」で書いた状況は、ますます加速する一方です。つまり、内需が加速度的に縮小しています。

 

そんな中で、「地産地消」なんて言っていても、単なるお題目。市場が小さくなってくる中で、そんなの現実離れした綺麗ごとに過ぎません。

 

私たちは、国内に対しては、立地に関わらず青天井の成長が期待できる「通販モデル」を、全業種(物販以外の、例えば建設業や飲食業などにも)に導入するお手伝いをしています。この「通販モデル」こそが、特に地方の中小企業にとって不可欠だと、強く思っています。

 

そして、市場を海外にも広げ、自社商品をASEANに販売する「地域商社」の仕組みを作り、それらを合わせて、地産外商を進めていこうと思っています。

 

カテゴリ - ASEANマーケティングカテゴリ - マーケティング支援カテゴリ - 通販事業

「強みを活かす」は自己満足か

2013年03月20日

有名なChikirinさんのブログにこんなのがありました。

 

 

まったくその通り!と、昨日フェイスブックでもシェアしたのですが、よく考えると、ここで言う「強みを活かす」と「消費者視点」というのは、レイヤーが違うことなんですよね。

 

会社の中で議論していると、提供者視点に陥りがちです。この「強みを活かす」という視点が、「消費者視点」に欠けているケースが多いのは確かで、その意味であほらしい発想というのは、誠にもって正論。自己満足以外の何者でもありません。

 

しかし、その強みが消費者の視点に立ったものであれば、それこそ最強であり、現在、圧倒的な立場にある、例えばAmazonとかAppleなんかを見ていると、実にそのバランスが取れているのではないかと思うのです。

 

私は、「強みの上に自己を築け」というドラッガーの言葉が大好きで、社内でも「うちの強みは何だ」と、それこそ連日問いかけています。

 

でも、それって、「こうと決めたらこうだ」と、不変のものである必要はないのです。いや、むしろ、消費者(マーケット)の視点に立てば、変わって然るべきだと思えます。

 

「消費者の視点」とひとことで言っても、それこそ実に難解というか、正解なんてない世界です。仮説を立てて、実践して、検証するというPDCAが不可欠です。消費者視点に立って、我々が提供できる強み(競合に勝てる要素)はこれだ、と仮説を立て、それが市場で受け入れられるかどうか検証する。

 

そうやって、走りながら改善を加えていくものが、本当の強みなのではないかと思うのです。

 

我が社の場合、強みは「実践型マーケティング支援」ができることです。新築、リフォーム分野でたくさんの支持を得る、おうちまわり.comの運営や、地方と世界のダイレクトモデルであるASEANマーケティングを通じて、BtoC、BtoBのマーケティングを自分たちで実践している立場だから、お客様に説得力が持てるのです。

 

もっと言えば、おうちまわり.comにおける強みは、新築、リフォームを控える施主さんの「施主支給ニーズ」や「DIYニーズ」に、圧倒的な品揃えとコンシェルジュによるサポート力でお応えすることです。

 

しかし、それを検証して(ずっと検証してますが)、もし「違うぞ」となれば、その時点で修正します。

 

自社にとって、顧客はだれか。その顧客に提供できる価値は何か。そして、それが競合に勝てるものなのか。

 

それらを満たすものが「強み」なのであり、その視点がある以上、それは自己満足ではないのです。

 

カテゴリ - 言葉

なぜ「地域商社」なのか

2013年03月06日

弊社のASEANマーケティング事業が目指している第一のステージは、「地域商社」です。その後、建設業、製造業の輸出に続くのですが、まずはクオリティの高い地域の商品を、それを必要としているところに直接流通させる仕組み作りに、全力を尽くします。
 
 
地方と世界のダイレクトモデルです。
 
 
日本の商品を海外へ、という取り組みは、以前から活発に行われていて、地方自治体が単独で催事に出したり、商談会を開いたりも、珍しいことではありません。しかし、それらの取り組みは、多くが実を結ばずにいます。
 
私が考える理由は、以下の3つ。
 
  • 決済と物流の壁
  • 従来モデルの踏襲
  • NATO
 
まず、「決済と物流の壁」は、容易に想像できると思います。小ロットになればなるほど、これらがネックになります。現在、弊社が取り組んでいる最大のテーマも、ここ(特に物流)にあります。
 
次に、「従来モデルの踏襲」。これはどういうことかと言うと、もう何十年も前から、日本の商社は世界の隅々にまで入り込んでいて、コンテナでガンガン日本のモノを運んでいるわけです。しかし、それらは規模に見合うものに限られ、本当にクオリティの高いものは、そこには入りません。生産能力が低く、ロットが合わないというのが大きな理由です。
 
にもかかわらず、中小企業が丹精込めて作った商品を、従来からある大手商社のルートに食い込ませようとしてしまう動きが目立ちます。商談会を主催する側はその方が楽だし、生産者にとっても、「もしかしたらビッグビジネス」と夢を抱きがちです。しかし、多くの場合は、その結果、成約率が極めて低く、取引条件もとても厳しいものになってしまいます。
 
私も、いろんな国で最大手との商談会に参加しましたが、それはそれは強気な人たちです。アジアの購買力の高さと成長率は、それくらい半端ではありません。そこにルートを作ったと喜んでいても、向こうからすれば、掃いて捨てるほどある商品のひとつ。「嫌なら結構」の世界です。
 
これでは、中小メーカーからすれば、継続的な商売になりません。「やはり世界への販売は無理」という短絡的な結論になってしまいます。その商品を求めているところはたくさんあるのに。
 
 
3番目の「NATO」とは、アジアで日本人を揶揄して言われる言葉で、No Action Talk Onlyの略です。北大西洋条約機構のNATOをもじっています。
 
これは本当によく見られる現象で、現地にいると、熱狂の渦にのまれて、「やりましょう!」とシェイクハンドするのですが、帰国すると途端に動きがスローになり、問い合わせても「いやー、次の役員会で・・・」とか、「上司の許可が・・・」となり、最後にレスがなくなる。このようなパターンに、現地の人たちは辟易している部分もあるようです。
 
あるいは、補助金を使って出展している展示会。日本の展示会のように、名刺を交換して、あとはメールでゆっくり・・・みたいなノリで来るバイヤーはおらず、みなさんビジネスモード満開。しかし、特に自腹ではなく、補助金がらみで出展しているような人は、最初からそんな熱がなく、決定権者も来ておらず、先方からすれば「何しに来たの?」となる。
 
 
こんなパターンです。
 
 
我々は、このような現状を目の当たりにし、一方で、例えばオーガニック食品のような、信頼性の高い日本の商品のニーズが高まってきている現状を見て、個店を含むアジアのバイヤーさん達と、日本のサプライヤーさんを直接結ぶモデルを構築することにしました。もちろん、バイヤーによっては商社指定などもあり、それは個別に対応しますが、そんな「購入の仕組み」を持っていない個店の人たちにも流通させる仕組みです。
 
 
それが、我々の考える「地域商社」です。
 
 
具体的な仕組みは、追々小出しに(笑)していきますが、この地方と世界のダイレクトモデルを作ることが、地域所得の向上に直結すると考えています。
 
 
日本の地方の課題は、「輸出依存度」をあげることです。
 
 
貿易立国と教えられてきた我々には意外な数字ですが、近年の日本の輸出依存度は、概ね約11~16%(このページから引用)。しかし、首都圏や関西圏などはとても高い。つまり、地方の輸出が極端に少ないので、全体でこの程度の数字になってしまっています。
 
巨大な内需に支えられてきた日本ですが、その内需が否応なく縮小していく中、香港やシンガポールのような輸出立国を目指すより、再生の道はない。
 
 
と、私は考えています。
 

カテゴリ - ASEANマーケティング

「地域商品」の海外流通について

2013年02月20日

武雄市長、樋渡さんのブログに、佐賀新聞等で「FB良品海外市場へ」と大きく取り上げられている様子が書かれています。我々が2年前から準備を行い、BtoBルートを開拓してきたシンガポール市場に、自治体通販であるFB良品が進出するという記事です。

今回は、我々の商談会に、樋渡さんをはじめ、各自治体の首長が6人、そして担当者の方々も入れて20数人が、大挙してやってきます。それだけでなく、テスト販売場所の見学や講演会などなど、かなり盛りだくさんな内容。


我々はこの地において、特に日本の「地域商品」「ニッチな工業製品」「建設関連技術と設備」の商取引プラットフォームを作ります。この3領域は、日本のクオリティが凝縮されている分野にも関わらず、大量生産のコモディティ商品ではないため、広く世界に流通されていない分野でもあります。


特に、我々が長年関わってきた「地域商品」に関しては、縮小する日本市場だけを見ていては、将来的に存続が厳しい。日本の最大の資源は地方にあり、日本の地方ほど魅力に富んだ資産はないと言われていますが、そんな中で、多くの地方都市は益々疲弊しているのです。


必要なのは「地産地消」ではなく、「地産外商」です。地域の文化も、風習も、食事も自然環境も、それを外に知らしめる努力が必要です。


それは、単にマスメディアの枠を買い切ったり、有楽町にお店を構えるだけでなく、「外に商品と情報を流通させるルート」を持つことです。日本のクオリティに対する信頼性は、まだまだ根強くありますし、特に豊かになればなるほど、大量生産のコモディティ商品では満足できない消費者が増えてきます。


地域のアンテナショップ的なものは、海外の主要都市でちょこちょこ見かけますが、それらはいずれも「点」の動き。我々は、日本の地方が「面」で海外に出ることを目指しています。


モノを売るということは、情報を流すということでもあります。この動きは、海外に対して日本の地域情報を「面」で流すという動きでもあります。FB良品は自治体がやっていますが、それ以外の個々の民間企業に関しても、いい商品を作っているところはみな同じ仕組みに乗せて、一気に海外への足がかりを作ってもらいます。


シンガポールを拠点とするのは、ASEAN市場を狙っているからです。どこを切り取ってもハブ機能に徹した国家なので、深掘りするのはまずここだと決めています。ここで、いいバイヤーとの商談→テスト(ローカライズ)→決済・物流という、3つのステップを用意し、その先のBtoC市場も含めて、それぞれに細分化されたサービスを提供していきます。


過去2年間にわたり、20回以上アジア各国を訪れて、作り上げてきたサービスです。もちろん、走りながら修正を加えていきますが、サービスレベルはどこにも負けないと自負しています。


これからの、我々のASEANマーケティングにご期待ください。

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ギャップを作れ

2012年12月29日

以前、更新頻度の低さではこのブログに勝るとも劣らない(自慢か)、ITメディアのオルタナティブブログで、提供者側と市場とのデジタルデバイドを狙えという記事を書きました。

住宅の新築やリフォームにおける施主支給(施主さんが自分で商品を調達し、工事業者に支給すること)やDIYの市場にターゲットを絞った、弊社の「おうちまわり.com」を例に、提供者と市場とのデジタルデバイドにビジネスチャンスがあるという、ちょっと偉そうなw内容です。


特にネットの世界では、提供者と市場との間に溝がある場合があります。提供者側のIT化が遅れていて、市場が先に進んでしまっているのです。上記の「おうちまわり.com」は、業界で言うと建設業になるのですが、そこも同様です。

市場は既にネット化されています。しかし、企業がまったくそれに対応できていないケースが多いのです。当社は、そのギャップにチャンスがあるのではないかとの仮説を立て、昨年6月に、まずトイレまわりだけで試験的にサイトを立ち上げ、同12月(ちょうど一周年)にこのサイトをオープンしたわけです。


話は変わって(変わるんかい!)、クチコミこそが最強の宣伝であると、さまざまなクチコミ生成サイト(つまりインチキ)がありますが、クチコミと言うのは、すべてギャップから生まれるんですね。良くも悪くも。

想像と現実とのギャップ。「おお、こんなことまでしてくれたんだ!」という、予想以上の現実とか、「なんだ、この程度か」との期待はずれとか。そんなギャップが、クチコミを生みます。


弊社のお客様の「あんこの内藤」さん。熱心な奥様が一生懸命通販サイトを運営しているのですが、その姿勢が好感を呼び、売り上げが伸びています。先日、テレビのSmaSTATION!で取り上げられた、いちご大福の手作りキットを妻が通販で購入したら、手書きの手紙とともに、他の商品もサービスでつけてくれていました。

小さなことでも、こういう予想外がうれしいですね。そのギャップが、このブログ記事を生み、それがクチコミとなるのです(笑)。たぶん。


参入市場は、提供者と市場との差(デジタルデバイド)を見る。クチコミは、予想と現実との差(ギャップ)から生まれる。というお話。

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プロフィール

前野智純

大阪府出身。地方紙記者、広告代理店勤務、米国留学を経て、2000年2月にエクストラコミュニケーションズを設立。代表取締役に就任。社員数千人規模の大手企業のウェブ戦略をサポートし、店舗誘導のためのオンラインクーポンサイト[クーポン市場]など多数のネットビジネスをプロデュースするなど、多くの実績を重ねている。2002年から2005年まで、国内最大級の情報サイト・オールアバウト内[儲かるWebプロデュース]のガイドを担当したほか、講演や執筆活動を多数行っている。

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